技術者は自らの技術力の維持向上を図り、常に最高の技術サービスを提供する使命を有しています。測量技術者や建設コンサルタントが、各種資格を有しつつ継続的な自己研鑽や実績の蓄積を客観的にクライアントや国民に示すことは、公共事業のアカウンタビリティーの向上策として重要です。
欧米諸国では、早くから技術者の継続教育(Continuing Professional Development)の重要性を認識し、技術者個人の資質向上の実績を登録・蓄積する制度が活用されています。
公共事業では、発注時の総合評価落札方式等において、技術者のCPDが評価項目として採用されるなど、受注者側にとっても公共事業の変化に対応した新しい技術や知識の取得、技術水準の維持・向上に努めることが求められるようになってきました。CPD単位の取得は個人のスキルアップやキャリアアップに有効であり、企業においては持ち点が高くなり受注機会の向上に繋がります。
こうしたことから(一社)全国測量設計業協会連合会(以下「全測連」という。)では、2010年6月にCPD制度を創設し「設計CPD」として運用しています。設計CPDは、全測連の構成会員に限らず、広く測量業務や建設コンサルタント業務に携わる方々に利用いただけるWebサービスです。
◎設計CPDの全体像